ダバオ地方では高品質でニッチなコーヒーを提供するサードウェーブコーヒーカフェの数が増加傾向にあるようだ。
これは、ソーシャルメディア上でミレニアル世代の市民が投稿した、淹れたてのコーヒー写真が増加の要因にもなっているそうだ。さらに現地では地元農家が栽培した高品質なスペシャリティコーヒーの需要も急上昇しているとのこと。
農業省(Department of Agriculture 以下、DA)ダバオ地方オフィスが実施する、High Value Crops DevelopmentプログラムのコーディネータであるMelani Provido氏によれば、サードウェーブコーヒーカフェはいくつかの地元コーヒー製品だけでなく、同地方の農家より取り寄せた高品質なアラビカ豆のコーヒーも提供しているそうだ。
さらに同氏は、昨年におけるダバオ地方内の同カフェ数は27店を記録し、足を運んだ客の9割がミレニアル世代の市民で、それぞれの体験談をソーシャルメディア上に投稿していると述べた。常連客の増加は、小規模なコーヒー農家の収入アップにも貢献しているとのこと。
ダバオ地方産のコーヒー製品は地元・海外の両方で注目されるほどの品質を誇っており、DAも2022年における同地方のコーヒー豆の栽培地は20%増加すると見込んでいる。これはつまり、地元産のコーヒー製品の需要が今後も増加していくという意味でもあるだろう。