中東情勢の緊迫化に伴う燃料価格の高騰を受け、ダバオ市の公共交通機関ジープニー(PUJ)ドライバー500人が、緊急雇用支援プログラム「TUPAD Tuloy Pasada(交通労働者向け支援制度)」の受給手続きに正式署名した。
「TUPAD Tuloy Pasada」は、フィリピン労働雇用省ダバオ地方事務所(以下DOLE-XI)が実施する支援策であり、国家エネルギー緊急事態の影響を受ける交通労働者を対象としている。
DOLE-XIによると、受給者には15日間の就労機会が提供され、地域の最低賃金に基づき日額525ペソの補助金が支給される。
DOLE-XIは声明で、「多くのドライバーにとって、燃料費や車両維持費の上昇により、十分な収入を得ることが難しくなっています。『TUPAD Tuloy Pasada』が、この困難な状況における重要なセーフティーネットとして機能することが期待されます」と説明した。
従来のTUPADプログラムでは地域清掃活動などが主な業務であったが、「Tuloy Pasada」ではドライバーが運行を継続しながら収入を得られる仕組みとなっており、市民に必要不可欠な交通サービスの維持も目的としている。
またDOLEによると、参加ドライバーは15日間の就労期間中、「Libreng Sakay(リブレン・サカイ:無料乗車サービス)」も提供する予定である。
DOLE-XIのネリー・L・アペロチョ氏は、「ダバオ市を支える交通労働者を誰一人取り残さないため、政府は支援を続けています。このプログラムは、政府が常に皆さんを支えているというメッセージです」と述べた。
さらに、DOLE-XIの地域雇用プログラム担当報道官スゼット・ジェーン・アンティベロス氏は、支援対象者に対し、労働安全衛生に関する講習、個人用保護具(PPE)、少額保険、さらなる研修および就業機会の提供も行うと説明した。
アンティベロス氏は、この支援はあくまで「一時的な援助」であるとした上で、スキル向上を希望するドライバーについては、フィリピン技術教育技能開発庁(TESDA)による職業訓練や、公共雇用サービス事務所(PESO)を通じた就労支援につなげる方針を示した。






