海難事故を起こした「MBCA Amejara(アメジャラ号)」をめぐり、行方不明となっていた乗客・乗組員とみられる遺体5体がダバオ市に搬送され、国家捜査局(以下NBI:National Bureau of Investigation)ダバオ支局の鑑識チームがDNAサンプルの採取を行った。
NBIダバオ支局の法医学チームは、2026年2月25日、ダバオ市パナカン地区のセント・ピーター葬儀場に到着し、身元確認のため遺体からDNAサンプルを採取した。
遺体はダバオ・オクシデンタル州バルット島から空輸され、同日午前8時45分にダバオ市に到着した。その後、軍用トラック2台で搬送され、午前9時09分に葬儀場へと到着した。
採取されたDNAサンプルは、家族や親族から提供されるDNAと照合され、身元の特定が行われる予定である。
乗客・乗組員15人のうち、1人は20日に救助され、5人が24日に遺体となって発見された。残る9人はいまだ行方不明となっている。
遺体は、ダバオ・オクシデンタル州バルット島南西沖の海域で浮遊しているのを、フィリピン沿岸警備隊(以下PCG:Philippine Coast Guard)が所有するサラザール漁業船団の漁船が発見した。その後、フィリピン海軍艦艇 PS-37(BRPアルテミオ・リカルテ)に引き渡され、輸送・移送された。
PCG 南東ミンダナオ管区によると、捜索活動を行っていたヘリコプター「アイランダー251」が、白色の漂流物およびオレンジ色の浮遊物のそばに、さらに1体の漂流遺体を確認したと報告している。
「アメジャラ号」は、2026年1月17日午後8時、ダバオ市サンタアナ埠頭を出港し、ダバオ・オリエンタル州グベルナドール・ヘネロソに向かっていた。乗船者は計15人であった。1月19日午後、ダバオ湾を航行中に荒天に遭遇した後、行方不明となった。
捜索と調査は現在も継続中だが、PCGの初期報告では、同船は海事産業庁(MARINA)から必要な航行許可を取得しておらず、無許可で出港していたとされている。
捜査への影響を防ぐため、1月19日付でサンタアナ沿岸警備分署の指揮官および職員6人が職務を解かれた。これは、ダバオ沿岸警備隊基地のジェイソン・ラバディア臨時司令官が24日、記者団に明らかにした。
なお、乗組員のクリストファー・ブリグ氏は1月20日午前10時46分、約2日間海上を漂流した後に救助された。発見場所は、サランガニ町バランガイ(行政区)ラケル沖と、ダバオ・オクシデンタル州ホセ・アバド・サントス町の間の海域であった。






