ダバオ市保健局(City Health Office 以下、CHO)は、市内のヒト免疫不全ウイルス(HIV)と後天性免疫不全症候群(AIDS)のケースが国内でも高いことを報告した。
国内で報告のあった件数の内の32%がマニラ首都圏からとなっており、最も高い割合を占めている。続いてカラバルゾン地方の15%、中部ビサヤ地方の10%、中部ルソン地方の7%となっている。ダバオ地方とソクサージェン地方が共に4%であり、国内で5番目の高さとなっている。
その他、北ミンダナオ地方、イロコス地方、東ビサヤ地方、ビコル地方、サンボアンガ半島地方、カガヤン・バレー地方、ミマロパ地方、カラガ地方、コルディリエラ行政地区、イスラム教ミンダナオ自治地域も国内でHIV感染者数の多い地域に入っている。データでは、フィリピン国内で毎日32件のHIV感染報告があると示されている。
CHOのプリスシラ・セノック氏によると、1984年1月から2018年2月までで、46,530人の男性、3,115人の女性がHIV感染しているとのこと。異性同士のセックス、男性から男性へ、バイセクシュアルセックス、そして母親から子供への感染経路が報告されている。
CHOは更なる啓蒙活動に力を入れていく。「これ以上の感染拡大を防ぐために、あなたの友人や愛する人にHIV/AIDSについて知ってもらいましょう」と氏は述べた。