【News】ダバオ市のブカナ橋、完成間近-公共事業道路省が2025年12月の開通予定を発表

ダバオ川

公共事業道路省(以下DPWH)は、ダバオ川に架かるブカナ橋(別名:ダバオ川橋梁)について、完成率が99%に達しており、2025年12月に開通予定であると発表した。

DPWHのエミル・サダイン次官によると、残りの工事は11月末までに完了する見込みである。工事内容は、接続道路の路面表示、歩道とフェンスの設置、電気設備の取り付けなどである。

サダイン氏は、11月19日の現地視察で「我々の最優先事項は、最高水準の品質、安全基準、構造的完全性を備えたこの橋を完成させることです」と述べ、橋梁の最終要件を迅速に完了させ、ついに一般公開できるようにしていると話した。

橋は、主要アクセス道路であるケソン大通りの整備が終わり次第、開通する予定である。

建設は、マルコス大統領の指示により加速されており、ダバオ市の渋滞緩和と市の東西沿岸部の結びつきの改善を目的としている。

橋の建設は2023年11月に始まった。橋は4車線で、全長480メートル、接続道路を含めると1,340メートルに及ぶ。完成後は、1日あたり約3万5,000台の車が通行可能と見込まれている。

交通・経済・観光への影響

ブカナ橋は、ダバオ市中心部の渋滞を避ける新たな主要ルートとして、交通の流れを大きく変えると期待されている。1日あたり最大3万5,000台の車が通行可能で、市内道路の混雑を大幅に軽減できる。

経済面でも効果が期待される。東西の移動が便利になることで、商取引や物資の輸送がスムーズになり、農業や漁業にも貢献する、とサダイン氏は述べている。

観光面では、移動時間の短縮により、これまで訪れにくかった観光地へのアクセスが容易になる。橋を単なる交通手段ではなく、地域の観光産業の活性化にもつながる可能性がある。

一部住民の懸念

一方で、全てが順調に進むわけではない。

ブカナ地区の漁業関係者は、満潮時に船が橋の下を通れない低い高さを問題視している。漁業が生計の中心であるため、活動に制約が出ることを懸念している。この指摘は、インフラ整備が地域の生活とどう調和するかについての課題を示している。

ブカナ橋は開通すれば、交通改善や物流の効率化、観光振興に大きく寄与する重要な橋となる一方で、地域住民の懸念に配慮し、今後も話し合いや柔軟な対応が求められる。

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