10月27日(金)、保健省(DOH:Department of Health)は、今年のリージョン11(ダバオ地方)でのデング熱発症ケースは、大幅に減少したと報告した。 DOHの記録によると、今年の1月から10月には3,076件の発症報告があり、昨年の同時期の10,128件に比べ、69%減少した。 患者が亡くなったケースも、同時期、2016年の78件から23件へと減った。
ダバオ市でのデング熱発症報告が最も高く1,595件である一方、ダバオ州、コンポステラ・バレー州、東ダバオ州がそれぞれ、536件、332件、334件との報告があった。 南ダバオ州とダバオ・オクシデンタル州がもっとも少なく、それぞれ155件と34件であった。
DOHダバオ地方の保健教育・広報担当のアビラ氏は、デング熱と闘うための強力なキャンペーンが減少につながったのだと述べた。 しかしながら氏は、デング熱の発症が減ったと報告されたとはいえ、地域社会はデング熱に対して怠慢になるべきではないと強調する。 「デング熱との闘いには、地域社会の参加が本当に必要です」と、氏は話す。
アビラ氏は、保健省が行う、 Aksyon Barangay Kontra Dengue (ABKD)のようなコミュニティープログラムに参加するよう促し、そして“4Sアドバイス”、蚊の幼虫(ボウフラ)の巣を見つけ出し破壊、自己保護対策、早急の専門家への相談、手当たりしだいの薬の散布には“No”と言うこと、を遵守するように呼びかけた。(DOHは、蚊を駆除するための薬の散布に反対をしているわけではなく、細心の注意を払って行わなければ逆に、蚊の大量発生を招くことになると言っている)。