【News】フィリピン健康保険公社(PhilHealth)、資金は潤沢も病院への未払い債務270億ペソ

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フィリピン健康保険公社(以下Philhealth)には4,660億ペソの投資可能資金と684億ペソの純利益があるにもかかわらず、各地の病院への未払い債務が270億ペソある。Agri party listのウィルバート・リー議員は9月6日、保健省(以下DOH)の2024年度予算案3,113億ペソに関する下院予算委員会の公聴会で、この点について指摘した。

リー議員によると、自身の事務所に、Philhealthは資金に余裕があったとしても、州の医療保険会社が病院への支払いを遅らせているという苦情が寄せられたという。「PhilHealthには4,600億ペソの投資可能資金があり、純利益は684億ペソである。PhilHealthの使命は何か、国の投資機関であることなのか、それとも医療保険を提供することなのか?」と同議員は疑問を呈した。

Philhealthのエマニュエル・レデスマ・ジュニア社長は、同機関の投資可能資金と純利益の額を確認し、これらの資金を「銀行のように簡単に使うべきではない」と述べ、Philhealthは加入者の資金を「国民大兼の管理人」として賢く使う役割を持っていると答えた。一方で、問題となる270億ペソの未払い債務は3ヶ月以内に病院側に支払うと断言した。

「90日以内に、270億ペソの支払いを完了、あるいは高い割合での支払いを行いたいと考えている。デビットやクレジットでの支払いの仕組みを利用する準備をしており、それによって債務の調整を確実に早めるつもりだ。全てではなくとも、270億ペソの大部分は返済されると確信している。上手くいけば病院も医者も喜ぶだろう」とのことだ。

リー議員は、州の医療保険会社による病院への支払い遅延が医療制度に影響を及ぼしていると語った。「PhilHealthの未払い債務のために、既に困窮した患者を受け入れ無くなった病院がある。無給で働かされる看護師や医師、スタッフがいる」という。

パンデミックや腎臓病患者の増加により、ここ数年の医療現場は類を見ない忙しさだっただろう。それにもかかわらず無給という待遇になってしまうようでは、人材の国外流出と国内の人手部族は免れない。医療関係者の速やかな待遇改善が望まれている。

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