【News】配車アプリのGrab社、フィリピン競争委員会から900万ペソの罰金を課される

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フィリピン旅行の際に、一度はお世話になるタクシー配車アプリGrab(グラブ)。やや割高な代わりに、流しのタクシーにありがちな法外な値段を要求されることがなく安全であることから、フィリピンでは必須のアプリの1つに数えられる。そんなGrabフィリピンは、フィリピン競争委員会(以下PCC)に新たに900万ペソの罰金を課された。

PCCは5月15日、2月2日の決議でGrab社に600万ペソの罰金を課したと発表した。これは、同社が3つのPCC命令に違反し、合計2,545万ペソを顧客に返還するよう命じられたことを理由にしている。

今回のPCCによる罰金の決定に対しGrabは「驚いた」と述べ、返金命令の遵守を確実にするために委員会と密に連携してきたと語っている。PCCは声明の中で、「Grab社には、各注文の受領から60日以内に返金を完了するよう期限が与えられていた」と述べている。

残りの300万ペソの罰金については、PCCは、Grab社がコンプライアンス・レポートで不正確かつ誤解を招く情報を提供したことを理由としている。同委員会はまた、2021年6月の時点で、返還すべき金額の24.16%しか顧客に変換されていなかったことを明らかにした。

Grabは、タクシーだけでなく、フードデリバリーやオンラインショッピングのサービスなど幅広く展開しており、その分だけ顧客も多い。今回の罰金命令に対するGrab社の対応によって、顧客の企業に対する信頼も変わってくるだろう。

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