20日、日曜日、フィリピン軍は、イスラム系過激派組織アブサヤフによって拘束されていたベトナム人の人質を、ミンダナオ島南西部バシラン州にて救出したことを明らかにした。西ミンダナオ司令部スポークスマンによると、救出されたのは、33歳の男性、 ドゥー チュン ヒュー(Do Trung Huie)氏。現在、ザンボアンガ市内の病院で治療を受けているとのことである。
救出されたドゥー氏は、ベトナム船籍の貨物船「M/V Royal 16」の乗組員で、昨年11月11日、バシラン州シバゴ島付近を航行中にアブサヤフに誘拐された。一緒に拘束された6人の乗組員のうち、ドゥー氏以外の5人は、今年6月にテロリストから脱出したとされていたが、約1か月後、軍は同州スミシップ町にて、その内の2名を遺体で発見している。
アブサヤフはの一部は、現在も過激な活動を行っており、強盗や身代金目的の誘拐を続けている。軍の調査によると、依然、アブサヤフには18名の捕虜がおり、14名は外国人、4名はフィリピン人とのことである。