ミンダナオ北部のカラガ地方で、気候変動の影響を抑制するプロジェクトが開始される。その名も「One Million Malunggay(100万本のマルンガイ)」プロジェクト。マルンガイは栄養価に優れたスーパーフードの一種であり、現在は国の野菜として認定されている。
このプロジェクトの具体的な実行を目指すため、環境天然資源省(以下DENR)は高等教育委員会(以下CHED)との了解覚書を締結した。DENRカラガ地方長官Nonito M. Tamayo氏は、ブトゥアン市バランガイ(最小行政区)にあるカラガ州立大学のヒーロー講堂で、George M. Colorado博士率いるCHEDと了解覚書に署名した。
当プログラムの目標は、高等教育機関の援助の下、5つの州と6つの市からなるカラガ地方全域に1年間で100万本のマルンガイ(モリンガ)を植樹することである。
「気候変動を抑制すること。周辺環境に緑を取り戻すこと。そしてコミュニティがマルンガイの木とその健康への恩恵に、より簡単にアクセスできるようにすることを主目的とする」とTamayo氏は語り、以下のように加えた。「Hindi lang pangkalusugan ang bigay nito, pang kalikasan pa(健康だけでなく、環境のためにもなる)」。
同氏は他の地方政府や民間企業にも、それぞれの空き地にマルンガイを植樹することを奨励している。