ダバオ市ではインドビジネスの流入が今後さらに加速する見込みとなっている。実際、ダバオ市のさまざまな場所で、現時点でもインドビジネスがダバオでも根付いていることが伺える。そして今回、インドビジネスの代表が、ダバオ副市長のセバスチャン・ドゥテルテ氏を表敬訪問した。
今回の表敬訪問では、製薬、医療、自動車、農業、食品加工、化学産業など、ダバオやミンダナオとの連携をさらに強固なものにしたいと思っている幅広い企業が訪問した。
表敬訪問の中では、ダバオ地方で強い存在感を示している自動車企業「TVS Motor」が、同社の主力商品であるトゥクトゥクをダバオ市役所に寄付する場面も見られた。さらに、インドの医療業界のトップ企業「NephroPlus」は、病院に透析室を稼働させるため、ダバオ市役所とパートナー提携を結びたいと述べた。同社は世界中に280か所の透析療法をおこなう施設を有しており、ダバオにも質の高く、手ごろな価格で透析療法が利用できるようにしたいと述べている。特に、ダバオ市役所とはパートナー提携を結び、世界的にも大規模な施設を作りたいと強い意欲を示した。
それだけでなく、農業分野では「Agri Exim Global Philippines」社が、ダバオで有機ココナッツ栽培をおこなっていると述べた。そして、今後の事業拡大についての計画や、ダバオ地方に雇用や給与面でどのような好影響を与えるかについても伝えた。
表敬訪問の中で、インド大使館のNishikant Singh氏は、IT-BPO、製薬、化学、繊維、再生可能エネルギーといった分野でインド企業が健闘することで、副市長に好影響があると述べた。また、ダバオ地方でインド企業がさらにビジネスを展開することができればと、その希望も言葉にした。
中国の進出が目立つフィリピンだが、インド企業も今後さらにダバオ地方を中心に進出していきそうだ。