2月14日はバレンタインデーだ。日本ではこの3連休にチョコレートを準備し、当日渡す人が多いのではないだろうか。フィリピンでは、バレンタインデーにユニークな取り組みをおこなう自治体がある。ダバオオキシデンタル州Jose Abad Santos市は、バレンタインデーの日に「デート手当」というものを支給するという。
Jose Abad Santos市長のJason John Joyce氏は、Facebookの投稿にて、市役所職員はバレンタインデーの日に年休を取り、2000ペソの「デート手当」をもらえるようにすると公表した。この手当てを支給してほしい場合、デートをするという証拠(やり取りしたメッセージのスクリーンショットなど)を提出しなければならず、2月15日に出勤した際には実際にデートをした写真を提示しなければならない。また、現在交際しているパートナーとのデートは手当の対象とならず、当人も独身かつ交際中ではないことが条件となる。
このアイデアは、他の市でおこなっていたものを見習ったものだという。カリマンス・ノルテのBasudでも、職員にバレンタインデーの日に「真の愛を見つけるための」年休を許可するという。Joyce市長は「いいアイデアだと思いました。しかし、お金がないと年休をとっても意味がないと考えたのです。給料の一部がローン返済や、生活必需品を買うのに使われているからです。ですから、バレンタインデーのデートが楽しいものになればと思い、手当を支給することにしたのです」と語った。しかも、なんとこの手当は市長のポケットマネーから来ているという。
今回の取り組みにあたり、住民ではない人たちからも大きな反響が来ているという。Joyce市長は、「フィリピンの他の場所からもメッセージをもらっていて、参加したいと言っている人もいる。とても嬉しいです」とコメントした。
バレンタインデーの日に、Jose Abad Santos市職員が、一人でも多く「真の愛」を見つけることができればと思う。