2021年5月27日(木)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、現在ダバオ市全域に発令されている24時間の酒類販売提供禁止令及び21時から翌朝4時までの夜間外出禁止令を2021年5月31日の期限後も2021年7月31日まで延長する市長令に署名した。今回の決定でこの措置は半年以上継続されることになる。
酒類販売提供禁止令についてサラ市長は、お酒を提供販売することが問題ではないが、お酒を囲っての集まりが新型コロナウィルスの市中感染を助長していると述べている。市の報告書では新型コロナウィルスの感染理由で最も多い理由のひとつが酒の席となっている。
また、サラ市長は5月に入ってから市内のコロナ感染者が徐々に増加傾向にある現状を踏まえ、食料品や仕事など最低限の外出は問題ないが、 基本的にダバオ市民は感染リスクを減らすために不必要な外出を避けて自宅にいるべきであると強い口調で市民に呼び掛けている。
2021年5月26日(水)時点で、ダバオ地方全体において新たに確認された新規感染者数は317人、うちダバオ市は154名となっている。ダバオ市で現在治療中の患者数は1,191人で741人が既に亡くなっている。陽性率は9%から11%、病床使用率は40%から50%前後となっている。