ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、2021年1月20日(水)に市長令1号に署名を行った。これにより当初の予定より若干の遅れが生じたものの、ダバオ市は現金支給の受け取り資格を持つ市内に在住する65歳以上の高齢者への財政援助を2月に開始できる見込みとなった。
この条例は、高齢者の健康に関連して医薬品やその他の費用をダバオ市が支援することを目的としており、年間最低1,500ペソの現金援助の付与が義務付けてられている。現金の受給資格は65歳以上の市内に在住する高齢者で、ダバオ市が発行した高齢者識別カードの所持者であることが条件となる。
ただ、昨年3月のパンデミック以降、市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、外出を控えている関係でカード未発行の高齢者、識別カードを所持していない高齢者等は居住するバランガイ(行政の最小単位)が発行する証明書があれば、同様の援助が受けられるということだ。
今回の支給に関してダバオ市議の一人は地元のラジオ番組で、対象となる65歳以上の高齢者の数は88,651人であり、市の予算は1.32億ペソ規模になると述べた。また、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、現金支給の際は最低限の感染防止対策を取る必要があるという認識を示した。