25日(水)、フィリピン大学OCTAリサーチは、フィリピンにおける新型コロナウィルス感染状況及び分析をまとめた報告を公表した。リサーチによると、国内で新型コロナウィルス感染が最も危険な地域として7つの地方行政が指定され、そのうちのひとつにダバオ市が指定された。
公表されたレポートでは、ダバオ市以外にも、新型コロナウィルスの感染が危険な地域として、マニラ首都圏のマカティ、ベンゲットのバギオ、ケソンのルセナ、バタンガス、タラックのカパス、ザンボアンガのパガディアンが最も警戒レベルが高い地域に指定されている。今回の報告では、ビサヤ諸島の地方自治体は含まれなかった。
ダバオ市は、市内における感染拡大を抑え込むため、17日(火)から不必要な外出を禁止するとともに、FM(食料・医療)パスを再度導入した。FMパスの再導入で市民は指定された曜日にしか、食料品を購入することが出来なくなり、仕事や病院などの必要な外出以外を基本禁止にしているほか、外出禁止令時間を20日から変更し、夜9時以降、翌朝4時まで外出禁止としている。
また市内の隔離封鎖レベルを一段階引き上げ、11月30日まで一般コミュニティ隔離(GCQ)とした。しかしながら、新型コロナウィルス感染対策チームによると、市内の感染状況は若干の改善はみられるが、一般コミュニティ隔離(GCQ)は年末まで維持される可能性が高いとコメントしており、30日以降も現在の隔離封鎖レベルが続くと見られている。
ダバオ市は市民に向けて、クリスマスシーズンのパーティーや大人数での集まり、不必要な外出を控えるように呼び掛けを行っている他、クリスマスのキャロリングも禁止しており、年末のイベントや行事に向けてさらに市内での感染が拡大しないように次々と規制を強化している。