23日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、市内で増加の一途を辿る新型コロナウィルス感染の拡大防止の観点から、毎年恒例であるクリスマスシーズンのキャロリング活動を禁止すると公表した。キャロリングとは人々が、街の家々を訪ねてクリスマス・キャロルを歌う慣習である。
同市長は、クリスマスシーズンのキャロリング活動禁止に関して、感染者もしくは感染の疑いがあるものが、街の家々を訪ねてクリスマス・キャロルを歌うことや訪ねられた家々の者が感染者あるいはその疑いがあり、歌いに来た人と接触することで感染を拡大させるリスクがあるためだとしている。
また、感染拡大防止という観点から、教会でのミサでも一人のみしか歌うことを許可していないと市民に理解を求めた。これに関して、市の社会福祉開発局(CSWDO)は声明を発表し、自宅や近所にキャロリング活動をする人がいた場合、寄付を控えて、彼らがいることをバランガイに報告してほしいと市民に協力を求めた。
ダバオ市は、市内における感染拡大を抑え込むため、17日(火)から不必要な外出を禁止するとともに、FM(食料・医療)パスを再度導入した。FMパスの再導入で市民は指定された曜日にしか、食料品を購入することが出来なくなり、仕事や病院などの必要な外出以外を基本禁止にしているほか、外出禁止令時間を20日から変更し、夜9時以降、翌朝4時まで外出禁止としている。 またクリスマスシーズンのパーティーをしないようにも市民に呼び掛けている。