先日、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ=カルピオ市長は、台風の被災地に経済的支援をすること、そのための資金は十分になることなどについて言及していた。そしてこのたび、その詳細が明らかになった。支援金の総額は750万ペソ、ルソン地方の台風QuintaおよびRollyの被災地に当てられることになる。
11月6日、第19回市議会において、今回の支援が正式に決定された。台風Quintaの被災地として、東ミンゴロ州、バタンガス州、アルバイ州、およびマリンドゥケ州に対し100万ペソが、バタンガス市に50万ペソが割り当てられることになった。また、台風Rollyの被災地として、カビテ州、南カマリネス州、およびカタンドゥアネス州に対し100万ペソが割り当てられることになった。
11月5日のNational Disaster Risk Reduction and Management Council (NDRRMC)の報告によると、台風Rollyによる被害総額は11億ペソ以上にものぼるという。またフィリピン国家警察(PNP)によると、台風Rollyによる死者は28人にのぼり、その内訳はビコール地方で23人、カラバルソン地方およびミマロパ地方で4人ずつとなっている。
また、10月に襲った台風Quintaは計22人の命を奪った。また、被災地の道路107本、橋20本が被害を受けており、49,081棟の家屋が損傷、うち3,608棟は全壊している。計530ものインフラも被害を受けており、被害を受けたインフラの被害総額は、推定290万ペソにも及ぶという。
今回の支援にあたって、以前サラ市長は「ダバオ市はコロナ禍における対策もしなければならないが、近隣の被災地を助けることをいとわない」と語っていた。今回の経済的支援によって、被災地の復興が加速することを願いたい。