30日(日)、ダバオデル・ノーテ州サント・トマス町バランガイキナマヤンで5名のトレジャーハンターが金を求めトンネル内部を探索していたところ、トンネルを支えていた木材の支柱が崩れ、トンネルが崩落した結果、深さ約30mのトンネル内に閉じ込められるという事件が発生した。
サント・トマス町によると、現在のところ生存確認ができたものはトンネル崩落に巻き込まれた5名のうち1名で、唯一の生存者の話として、午前8時頃にトンネルを支えていた木材の支柱が崩落した際、トンネルの一部が崩れ落ち、その後午前10時頃に2度目の崩落が起きた際に全てが崩れ落ち、4名が生き埋めになったという。
行方不明になっているのは23歳男性と18歳男性の2名、17歳の少年で、彼らの両親によって被害者の身元は判明しているという。事件後、当局によってレスキューチームが結成されたが、懸命の救助にも関わらず、現在まで4名の生存は確認できていない。
当局は、音響センサーで生命活動の兆候を検知することを試みたものの反応がないこと、崩落したトンネル内は酸素が不足しているため、被害者は既に死亡している可能性が高いとみている。また救助隊員がトンネル中に入って救出作業を行える状況ではないため、重機を用いたトンネル掘削に切り替え、作業を継続しているということだ。