ダバオ市は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で都市封鎖となり、失業して収入を得ることが難しい状況になった親を持つ子どもたちのために、22000件の支援を目標に5000万ペソの予算を導入して、教育支援プログラムを実施すると発表した。
サラ・ドゥテルテ市長は、“Eskwela Davao”と命名されたこのプログラムでは、5000万ペソの予算のうち、市内1万人の小学生が一人当たり1500ペソ、6000人の中学生が一人当たり 3000ペソ、6000人の高校生にも同じく一人当たり6000ペソを支援すると述べた。
プログラムの責任者によれば、対象となる人たちは市内の学校に通う、あるいは進学をする児童や生徒らで、公立か私立は問わないという。ただ、各家庭に1名の子どものみという限定条件があり、教材の支援か、現金支援かは選択することが可能だということだ。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で長く閉鎖されていた学校現場では、既に次の新学期に向けて児童や生徒を受け入れるための準備を始めている。しかしながら、ワクチンがなければ対面授業を再開することを認めないという政府の方針と失業した親を持つ子どもたちが多くいることから、各学校の履修登録者数はあまり伸びていないということだ。
ダバオッチが調べたところによると、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、既に市内のいくつかの学校では、児童や生徒の履修登録を開始するも登録者数は例年に比べて伸び悩んでいるという。また教職員の給料を減額や遅延、あるいは解雇するなど学校もあり、資金力のない私立学校は、今後経営危機に直面するかもしれない。