フィリピン保健省ダバオ支部によると、5月24日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は229名であることが発表された。うち22名が死亡し、108名は既に回復したという。この3日間で新たに16名の感染者が確認された。
ダバオ市では4月4日から5月15日まで強化されたコミュニティ防疫施策を導入していたが、その措置を緩和して5月16日から一般的なコミュニティ防疫に移行している。しかしながら、集団感染が疑われるケースも発生し、市内七か所のバランガイ(行政の最小単位)は非常に危険度が高い場所として立入制限区域に指定されている。
そのうちのひとつが、アグダオ公設市場が近いバランガイ(行政の最小単位)レオンガルシアである。21日(木)、新たに感染が確認された13名のうち12名はレオンガルシア、1名はアグダオの居住者であることが判明している。これを受けてダバオ市では、アグダオ公設市場を23日(土)午後5時から一時閉鎖をすることを決めた。
また、ダバオ市は今回の処置で影響を受けるアグダオ公設市場の店舗、店員、関係者など約3000名について、新型コロナウィルスへの感染を確認する検査を25日(月)から随時実施するという。同市は少なくとも、対象全員分の検査及び結果が確認されるまでは市場閉鎖の措置は続けるとしている。