以前、ダバオッチニュース、庶民の足、ジープニー料金値上げ承認もドライバーはますます経済的に疲弊していくその理由でもお伝えしたが、一般的なコミュニティ防疫期間中のダバオ市で経済的にも精神的にも疲弊していくジープニー(乗り合いバス)ドライバーへの追加支援を求める動きが出ている。
19日(火)、ダバオ市議会のバルラン議員は労働雇用省ダバオ支部及び関係機関に対して、新型コロナウィルスで影響を受けた市内のジープニードライバー約7000人のうち政府や行政からの財政支援を受けたドライバーは2895人のみであり、残り全てのドライバーにも追加支援を検討するよう要請した。
ジープニードライバーの支援については、運行が強制的に禁止されていた強化されたコミュニティ防疫期間中に、労働雇用省から1日396ペソ、1か月で11880ペソの現金支援が実施されたが、予算に限りもあることから、支援を受けることができるドライバーは先着順で限定され、少なくとも4105名のドライバーは支援を得ることができていないという。
一般的なコミュニティ防疫期間中にジープニーは様々な新型コロナウィルス拡大防止策を実施しなければならない。具体的に言えば、ソーシャルディスタンス義務、座席占有率は50%以下、ドライバーの横に乗客を乗せてはいけない、座席に仕切りを設定すること、座席で乗客同士が向き合わないようにすることなど、多くの制限が加えられている。
経済活動が徐々に再開する中、 新たな日常を模索するダバオ市では、市民の移動手段をどう確保するかという課題に直面している。新型コロナウィルスの影響下、ジープニーはその運行に様々な制限があることから、市民は自主的に自転車での移動を選択し始めている。今後、街からフィリピン名物ジープニーが姿を消す日も来るかもしれない。