ダバオ市では4月4日から19日まで強化されたコミュニティ防疫施策を導入していたが、その措置を26日まで延長し、より一層厳しい都市封鎖施策を取っている。特に人の移動を厳格に制限するため、外出には食品・医療パス(FMパス)の携帯が必須となっている。
FMパスを携帯して外出する場合、最初の一桁が奇数であれば、月・水・金、偶数であれば、火・木・土(日曜は基本外出不可)で外出が許可されていたが、同パスはバランガイ(行政の最小単位) 毎に配布され、その番号もバランガイ毎で同じ括りになるため、最初の一桁で区分けすると、奇数のバランガイでは全員が奇数になってしまうなど、問題も多く、移動制限には効果が薄かった。
これを受けてダバオ市は、本日4月21日にルールの変更を発表。4月22日24時01分より新規制を施行する。新規制では最初の一桁が奇数・偶数で区分けするのを廃止。それに代わり、最後の一桁が奇数(1・3・5・7・9)、あるいは偶数(2・4・6・8・0)であるかで外出許可の曜日を区分けするとしている。
具体的にはFMパスの最後の一桁が奇数の場合、月・水・金、偶数の場合、火・木・土と変更した形だ。これは同じバランガイであっても最後の一桁で区分けすることで、人の移動がまばらになる効果を狙ったものである。
導入したばかりの移動制限の曜日分けであるが、効果がないと見るや直ちにルールを変更して人の移動を抑え込みたいダバオ市の努力が伺えるが、頻繁にルールが更新されていくため、住民の混乱、あるいは違反者の増加を避けるためにも、周知徹底を如何に図れるかが課題となっている。