ダバオ市観光事務所( Davao City Tourism Operations Office 以下DCTOO)は、市をムスリム観光客に魅力的な街にするため、イスラム学者や観光事業者と協議を行っている。
DCTOO所長のGenerose Tecson氏は、観光事業者がハラールを理解するガイドラインを作成する必要があると述べ、様々なムスリム向けの施策を述べた。祈祷室、ハラール認証を受けたレストラン、メッカの方角がわかる目印など、ムスリム観光客を呼び込むために意識する点は多岐にわたるという。
Tecson氏は取材に対し、市内のハラール認証をうけたレストランを挙げ、ムスリム向けの観光施設を紹介しているNGOを紹介した。 市にはハラール認証を受けた施設が多くあるが、イスラム学者のような権威が情報を広めない限り、ムスリム観光客は安心することができない。
DCTOOは11月中にはガイドラインを完成させ、12月から来年1月にかけてビジネス活用を目指すという。目標は、来年3月に市がハラールフレンドリーな観光地として認知されることだ。
ダバオはドーハへの直行便が運航しており、同地はイスラム教徒が大多数だ。さらにミンダナオ島は歴史的にはイスラム教国が長く繁栄した土地であり、前向きな施策が数多く打ち出されることを期待したい。
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