ミンダナオ島カカオ産業開発協会(Cacao Industry Development Association of Mindanao 以下Cidami)は、チョコレート生産に従事するカカオ農家の数が増加していると発表した。
Cidamiは、カカオ事業者の集まりであるKakao Konekを主催しており、参加者は増加の一途をたどっている。Cidami会長のVal Turtur氏は、今年の新規参加者率が60%から70%を記録したことから、業界の勢いを示しているとしたほか、参加業者のほとんどが、チョコレート加工にも携わっていると語った。今後はヨーロッパやアメリカの専門家と協力し、高品質なチョコレートを作るためのトレーニングを農家に提供していくと述べた。
現在、フィリピン国内のチョコレートメーカーは200以上に達し、そのうちの約30がブランドを持ち、販売を行っているという。Turtur氏は、国内でのカカオの需要が高いため、カカオ農家がより高い収入を得る機会だと説明した。
フィリピンカカオ産業委員会(Philippine Cacao Industry Council)は、民間企業に対し、カカオの生産管理補助やトレーニングプログラムを実施することを約束している。
新規参入により活性化するミンダナオ島のカカオ産業は、これから注目の産業であるだろう。