国家文化芸術委員会(National Commission for Culture and the Arts 以下NCCA)と、ダバオ市観光局(Davao City Tourism Office 以下DOT)は、ダバオ地方の文化芸術振興を推し進める合意書に、共同で署名を行った。
合意書には、NCCAがDOTに1千万ペソの補助金を拠出し、ダバオ地方の文化芸術を発信していく文化ハブを設立することが明記されている。文化ハブは、博物館や体験施設などを通じ、ミンダナオ島の先住民族の文化芸術と触れ合うことができる、複合施設になると計画されている。
DOTダバオ地方責任者のTanya Rabat-Tan氏は、計画は現在、文化ハブの建設予定地を策定する段階にあると説明し、DOTは市とステークホルダーに対しロビー活動を行っているという。同氏は資金調達が可能であれば、ミンダナオ島各地に文化ハブを展開していく予定があり、今後2年間は積極的に資金調達と建設予定地の策定作業を行っていくという。
今回の文化ハブ設置に関する計画の最終案の決定は、2020年3月を予定している。ダバオ市内では、既にPeople’s Parkや博物館などの、ミンダナオ島先住民族に関する文化施設が設置されている。文化的な資産がこれからも増えていくことで、市民が地元地域に誇りを強くことだろう。