【News】ダバオ市、大規模な農産物市場の設立を目指す

ダバオ市議会議で農業担当議員のRalph Abella氏はダバオ市で唯一の公営卸売市場としてダバオ食品市場(Davao Food Terminal Complex :以下DFTC)を設立するための条例を作成すると、地元紙のインタビューで述べた。Abella氏は、市の農業委員会の協力を得て条例の制定に臨むという。

条例は、設立が計画されているダバオ市郊外トリル地区のDFTC以外の市場での農産物の大量販売を禁止するもので、条例が締結されるとダバオ最大級の食料品市場であるバンケロハン市場(Bankerohan Public Market)も規制に触れることとなる。

一部の農業従事者にとって農産物をトリル地区へ輸送することが困難であるとの問題があるが、Abella氏はこの問題に対し、輸送用トラックを農家に提供することで解決されるだろうと述べている。

またAbella氏は、DFTCで取り扱われる農産物について、過剰生産や生産不足を避けるために生産量を精査する必要があると付け加えた。同氏は条約の年末までの締結を目標としており、市場全体に利益を生み出すことを望んでいるという。

ダバオ市の税収の内、農業はその多くを占めている。条例の制定を目指すにあたり農業従事者の支援と彼らの収益確保が大きな課題となるだろう。