深刻な交通問題の解決策として、ダバオ市が計画しているハイプライオリティーバスシステム(High Priority Bus System 以下、HPBS)プロジェクト。フィリピン運輸省(Department of Transportation、以下、DOTr)は、本プロジェクトへの資金援助を行うことを発表した。
ダバオ市計画開発局(City Planning and Development Office)の関係者であるIvan Cortez氏は1月8日、HPBSの完全実施に対する国家予算の承認が待たれる間、ダバオ市政府はDoTrより提供される援助金2億ペソを利用すると述べた。
同氏はダバオ市における現在の交通システムは非常に非効率的であり、多くの市民が交通渋滞への不満を募らせていると指摘した。また、ダバオ市がHPBSへの支援を民間の投資家にも求める可能性があることも明らかにした。
Cortez氏によると、2億ペソの一部は、プロジェクトの初期フェーズで計画されている、新しいバスルート、信号システム、影響を受けるとされるジープニーなどの公共交通機関への補償を含めたマスタープランの作成に割り当てられる。合意覚書がすでに承認されていることから、プロジェクトの実施は確実になっているそうだ。