【News】フィリピン南部医療センター、従業員に通勤用eスクーターを貸出開始

ダバオ市内

新型コロナウイルス(以下、Covid-19)の最前線で戦うフロントライナーに対し、電動スクーターシェアサービスを展開する「GrabWheels」が、eスクーターの無料貸し出しを実施した。

現在ダバオ市では、強化されたコミュニティ防疫により、公共交通機関であるジープニーやバス、タクシーなどの運行が全て止められている。しかし、このような状況であっても、医療従事者を中心としたフロントライナーは出勤をしなくてはならない。彼らの通勤については、政府許可のもとにバスが走行しているが、本数が少なく、夜勤明けのナースが1時間以上路上でバスを待つ姿などが報道されている。

そんな中、 フィリピン南部医療センター (Southern Philippines Medical Center 以下:SPMC)の従業員を対象に、通勤に使用できるeスクーターが無料で貸し出された。同スクーターは、時速15キロメートルでの走行が可能で、自転車の乗り方を知っている人であれば操作は難しくない。病院の周辺地区に居住するフロントライナーにとって、非常に有益な移動手段となる。同無料貸し出しは、SPMCから10キロ圏内に住む従業員を対象に貸し出される。

まだまだ終わりの見えないCovid-19との闘いの中、最も感染リスクのある労働環境で、長時間の過酷な勤務を余儀なくされている彼らの身体的・精神的負担を可能な限り軽減していきたいものだ。

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