【News】DCitizen ID(ダバオ市民ID)、9月に導入予定・初期対象者は障がいのある人と高齢者

コタバト市内

ダバオ市民ID(以下DCitizen ID)システムの第1フェーズは、2025年9月にも開始される予定だと、情報技術委員会の委員長を務めるボンズ・アンドレ・ミリタール市議が明らかにした。

2025年5月20日に行われた、ダバオ市議会で可決された条例を紹介するメディアインタビューの中で、ミリタール市議は、初期導入の対象として、市内の約17万人の高齢者と約3万人の障がい者が優先されると述べた。

「これは一般的なIDではなく、セキュリティ機能が搭載されています。たとえば、高齢者がIDを紛失し、そのIDを使って第三者が不正に割引を受けようとした場合でも、紛失したIDをブロックすることで、不正利用を防ぐことができます」と説明した。

ミリタール市議は、DCitizen IDはデータの収集や住民数の把握に不可欠であり、すべてのダバウェーニョ(ダバオ市民)に交付されると述べた。また、このIDは、ダバオ市内における住民の移動管理にも活用されると付け加えた。

DCitizen IDを導入する条例は、2025年3月25日、ダバオ市第20回市議会において第三読会を経て可決された。このIDは無料で交付され、段階的に配布される予定であり、資金および実施は市長室が支援する。

住民は、有効な身分証明書またはバランガイ(行政区)の証明書を提示するか、オンラインで申請することで登録が可能である。各DCitizen IDの有効期限は、保有者の年齢および居住状況に応じて異なる。

15歳以下の子どもには、5年間有効な電子カードが交付され、15歳から17歳には同じく5年間有効の物理カードが発行される。18歳以上の成人には10年間有効の物理カードが交付される。仮住民には1年間の有効期限が設定され、障がい者には5年間有効なカードが、高齢者には生涯有効なIDがそれぞれ交付される。

識別を簡便にするため、システムでは色分けされたカードが使用される:永住者(青)、仮住民(緑)、障がい者(オレンジ)、高齢者(赤)。

DCitizen IDが完全に導入されると、社会福祉、医療、経済的支援などの市の各種サービスの利用が簡素化され、複数の書類を提示する必要がなくなる。ただし、このIDはダバオ市内でのみ有効であり、他の地域では使用できない。

IDシステムの不正使用には厳しい罰則が科され、情報の偽造、不正使用、無断コピーの印刷などが発覚した場合、最長1年の懲役および5,000ペソの罰金が科される。

DCitizen IDプロジェクトは2024年に最初に提案されたものの、実施が遅れていた。ミリタール市議は、2025年1月21日に本プロジェクトをメディアに再紹介し、現在は本格的な導入に向けて進行中である。

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