2021年12月6日(月)、国鳥であるフィリピンイーグルを保護、繁殖等などのプログラムを実施しているフィリピンイーグル財団(ダバオ市カリナン地区)は、29番目となるフィリピンイーグルが12月4日(土)午後1時16分に無事に孵化したとフェイスブック上で発表した。今回のひな誕生は同財団が実施している繁殖プログラムにおいて最速であったという。
猿をも食す鷲として知られるフィリピンイーグルは世界で最も希少な鷲のひとつであり、ルソン島、サマール島、レイテ島、ミンダナオ島で生存していることが確認されている。森林性猛禽類の中でも最大かつ最強なもののひとつだと言われており、フィリピン国内において野生で生息しているのは僅か400ペアだと推測されている絶滅危惧種である。
国鳥であるフィリピンイーグルは2年毎に卵をひとつ生むだけで、 一雌一雄である。同財団は絶滅の危機に瀕しているフィリピンイーグルを保護、繁殖させるために1987年に設立された施設であり、繁殖の調査や研究や人々への保護教育を通じてフィリピンイーグルと故郷の森林を救うための活動を長年に渡り取り組んでいる。財団職員は新しい命が生まれたことを大変うれしく思うとコメントしている。