【News】ダバオ市の「ハイプライオリティーバスシステム」、計画を終え調達段階に入る

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ダバオ市が計画を進める「ハイプライオリティーバスシステム(HPBS)」計画は、10月から調達段階に入ることが明らかになった。ダバオ市ではすでに同計画の一部としてダバオ市内のバスが運航開始しているが、交通網を形にするためにさまざまなことを計画しているようだ。

ダバオ市の災害ラジオに出演した、運輸省で同計画を進めるNestor Kilian Tabada氏は、「今年(2021年)10月、計画は調達する段階へと移り、数週間もしくは10月末までにはおこなう予定です。計画はほとんど終わっているので、調達を開始するのです」と語った。運輸省は、入札を開始する前に必要書類の準備や詳細事項をリストアップしているところだという。

また、Tabada氏は、計画に現実味が増し、市民の疑念が徐々に晴れるので、調達する段階が最もわくわくするところだと述べた。また、こここそ計画の挑戦的なところだとも述べた。同氏は、「計画をまとめ、調達段階に移行するところなので、これは挑戦です。我々は計画の細かいところまで完璧にしておかなければならないのです」と語った。

また、バスの計画がアジア開発銀行の開発支援をもらっておこなっているため、経済性や効率性、公平さ、透明性、金銭に見合う質や価値などの同銀行が設定したガイドラインに則った調達プロセスが必須なのだと、Tabada氏は述べた。そして、「これらのガイドラインの目的は、世界水準のクオリティを生み出すための契約となることを確実にするため」だと述べた。

HPBS計画は公共交通機関の質向上だけでなく、キャパシティを増やしたりするための活動もおこなう予定だ。質向上のために4つの計画がされており、そのうち2つはディーゼルバスと電気バスに関するものだ。そして、高度処理能力のある交通システムについては、自動で料金を回収するシステムや信号、乗客がバスの状況を知るためのアプリといったものが想定されている。また、ゼネコンに関するものも想定されている。

キャパシティを増やす件については、コンサルティングに関するものが多くを占める。これについてはバスのオペレーションや組織の計画などをおこなう会社を見つけるという。また、バスドライバーの自動車学校を運営する会社も見つけるという。さらに、計画を実行するのを支援してくれるコンサルタントを探し、外部監査や評価をおこなうという。これらの活動はさらなる雇用を生むと、運輸省は期待を寄せている。

HPBS計画は、近代的バスシステムをダバオ市で提供する計画だ。そして、まずは市内の137キロメートルにわたる交通網を整備し、その後489キロメートルにわたる交通網を整備する予定となっている。同計画について、すでに2021年2月と3月にダバオ市内でバスが運行開始している。また、すべてのバスが運行されるのは2023年になる見込みだ。

これまで交通の主だったジプニーがバスへと変わっていくことで、ダバオ市にはまた違った光景が広がっていくことだろう。

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