【News】一部対面授業再開の決定もダバオ市内の学校はパイロット校に選ばれず

ダバオの学校

2021年9月21日、フィリピン教育省(DepEd)ダバオ支部は、先日ドゥテルテ大統領が決定した一部対面授業再開に関して、ダバオ市内にある学校は含まれていないことを公表した。同省によると、ダバオ地方で対面授業が再開される学校は幼稚園から高校までの18校の予定であるが、ダバオ市内の学校は含まれていないという。また対面授業が再開される地域や学校名についてはまだ発表できる段階ではないとしてコメントを差し控えた。

フィリピン教育省(DepEd)ダバオ支部は、一部対面授業再開のパイロット校にダバオ市内の学校が選ばれなかった理由に関して、市内においては新型コロナの感染リスク、特にデルタ株の感染者数が未だに高いことが理由のひとつであると明かした上で、ダバオ市も同様の理由で対面授業の再開を望んではいないと聞いていると述べた。

20日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は対面授業の再開については、新型コロナの感染状況を見極めつつ、市内で感染リスクの低い地区から順次再開出来るようにしたいと、再開に向けて新型コロナ対策チームと議論をしていると述べた。ダバオ市では2020年3月のパンデミック以降、対面授業は実施されておらず、オンライン中心で授業が行われているが、コロナ禍で親が失業するなど経済的にインターネット環境を準備できない家庭や、インターネットのインフラ設備等が整っていない山間部などでは課題が山積している。

サラ市長は、対面授業が再開される場合の基準について、市内にある182のバランガイ(行政の最小単位)毎に新型コロナ感染リスクを評価し、感染リスクの低いバランガイにある学校から順次授業を再開する予定で検討していると述べた。また感染リスクの低いバランガイにある学校全てが再開するのではなく、バランガイ毎に一校のみを選び再開させていく方向だと付け加えた。

対面授業が再開される学校は、コロナ以前の学校とは全く異なり、手洗い、うがいの徹底やソーシャルディスタンスの確保、教室内の人数制限等の新型コロナ対策、親からの同意、授業時間の短縮、隔日での登校、コロナ感染者が発見された場合の対応など、一部対面授業の再開が許可されたとはいえ、解決しなければならない問題は多い。

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