7月4日日曜日、ミンダナオ島の西端に位置するサンボアンガ市でフィリピン空軍機C130が墜落し、最新の情報では50名が死亡している。この事件を受け、同市と姉妹都市であるダバオ市からも、南フィリピン医療センターの医師6名が現地に派遣された。また、亡くなった軍人への弔慰を表すため、市内では半旗が揚げられている。
7月5日、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、ダバオ市行政を代表して南フィリピン医療センターの医師6名を派遣し、同日午前11時50分にサンボアンガ市に向けて出発したと発表した。派遣された医師は、生存者および負傷者の治療をおこなう。また、負傷者の治療にさらに必要だとして、医療用品も持参している。サラ市長は、サンボアンガ市とダバオ市が姉妹都市であるため、さらに必要があれば支援していくと語った。
今回の事故でダバオ市出身の兵士が巻き込まれたかは、サラ市長はまだ確認できていないという。ダバオ市情報局(Davao City Information Office)によると、2021年7月5~9日にかけて、7月4日のスールーで発生した墜落事故で亡くなった兵士を弔うため、ダバオ市役所で半旗を揚げるという。サラ市長も、今回亡くなった兵士や、その家族へ弔いの言葉を述べた。
今回飛行機に乗っていたのは新人訓練に選ばれ、カガヤン・デ・オロ市からスールーに移動していた兵士だったという。7月4日日曜日午前11時半ごろ、スールーへの移動中、PatikulのバランガイBangkalの滑走路で着陸に失敗し、墜落した。スールー合同タスクフォース(JTF)によると、兵士49名および市民4名が負傷したとのことだ。同日午後10時半、負傷した兵士31名がサンボアンガ市に移送され、うち18名が市内病院で治療を受けた。また、目撃者によると、墜落して炎上する前に数名の兵士が飛行機の外に飛び出たという。その後、兵士や駆けつけた市民によって救助活動がおこなわれた。
多くの命が亡くなってしまったことは非常に悲しいことだ。なぜ事故につながったのか、原因究明も求められる。