2021年6月28日(月)、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は7月以降のフィリピン国内の隔離封鎖措置について、省庁間タスクフォース(IATF)の勧告に従い、マニラ首都圏を一般コミュニティ隔離措置(GCQ)に、その他21の地域を4段階中上から2番目の隔離封鎖措置(MECQ)にすることを承認した。
6月29日(火)、ロケ大統領報道官は報道陣への取材に対して、今回の決定は7月1日から7月15日までの2週間であるが、新規感染者数が増加している地域においては、厳しい隔離封鎖措置が取られることで感染拡大に歯止めがかかることを期待したいとコメントした。
ダバオ地方においては、ダバオ市がMECQの延長、ダバオオリエンタル州、ダバオオキシデンタル州、ダバオデオロ州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州がMECQへ引き上げとなり、ダバオ地方全てが4段階中上から2番目の隔離封鎖措置(MECQ)と厳しい隔離措置が実施されることになった。
厳しい隔離措置が取られる背景には、6月に入ってからダバオ市を中心としてミンダナオ島全体に第二波が押し寄せて感染が急拡大した結果、病床使用率がひっ迫している現状があげられる。6月28日(月)にはダバオ市内で422名の新規感染者を確認している。
6月28日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、市内の感染状況は未だに厳しい状態が続いているという認識を示した。ダバオ市及びダバオ地方全体の感染状況が改善されるまではしばらく厳しい隔離封鎖措置が継続されそうである。