【コラム】え?それ食べれるの? ~フィリピンの謎の海産物をご紹介~

さて、今回最後に紹介するのは、日本のみなさんにはある意味おなじみの食材「フグ」です。現地名は「ボティティ」です。もちろんフィリピンで獲れるフグにも猛毒があるため、他の魚と同じように食べたら確実に死に至ります。ですがさすがは百戦錬磨の漁師さん。村に何人かは、先祖代々伝わってきた「フグの調理法」を知っている漁師さんがいるんです。

サザナミフグ。ちなみにビサイヤ語ではオタマジャクシのことも「ボティティ」と言う。

海辺でフグを捕まえてる漁師さんに「すごい!すごい!」を連発したら、気をよくしたのかさばくところを実演してくれました。なんと刃物も使わずに毒のある部分である表皮、消化器官、卵巣、そして知らないとなかなか見つけられない小さな毒腺を取り除いてました。動画で撮ってあるのでその慣れた手さばきをぜひご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=I0fV1Bboqsc

ただし、フグはいくら毒のある部分を取ったとしても、売り物にはならないそうで、基本的には自分の家族で食べるそうです。「こんなに美味しいのにみんな食べないんだぜ!もったいねえよなあ。なに?日本では食うのか?へえ、調理には資格がいるのか。そりゃ大層なこったな。んじゃ俺も日本に行けば金持ちだな、がっはっは!」嬉しそうに語る漁師さんには「自分は絶対に喰いっぱぐれない」という自信が満ちていて、かっこよかったですよ。

というわけで、まずは「ハンリリティック」「ロコット」「ボティティ」を紹介しました。実は今回、一番紹介したかったのは「コレを食べれば確実にこどもができる!」と評判の精力絶倫海産物「サルポ」だったんですが、昔撮った写真が見つかりませんで…。また売ってるのを見かけたら紹介しますので、お楽しみに!(笑)


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