2021年5月10日(月)、フィリピン政府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを複数国で共同購入し、公平に分配するための世界保健機関(WHO)の国際的な枠組み「covaxファシリティ」から193,050回分の米国ファイザー社のワクチン供給を受けた。
11日(火)、 フィリピン保健省ダバオ支部(DOH)はそのうち29,250回分のワクチンがダバオ地方に割り当てられ、追加で供給された英国アストラゼネカ社のワクチン132,000回分及び中国シノバックバイオテック社のワクチン80回分と併せて合計161,330回分がダバオに到着したと発表した。
同省ダバオ支部の所長によると、今回ダバオに到着したワクチンのうち20,000回分は医療従事者や最も優先度の高いカテゴリーに属する人、56,000回分が高齢者もしくは2番目に優先度が高い人への1回目または2回目の接種用に使用されるということである。
また、ワクチンの割り当てについては、21,000回分がダバオ市、8,000回分がダバオデオロ州、11,000回分がダバオデルノーテ州、7,000回分がダバオデルスル州、3,000回分がダバオオキシデンタル州、6,000回分がダバオオリエンタル州に割り振る予定だとしている。
ダバオ地方のワクチン接種状況は、5月11日時点で最も優先度が高い医療従事者など84,692名が1回目の接種を終え、うち20,768名が2回目の接種を完了している。また、現在進めているダバオ地方全体の高齢者へのワクチン接種は、対象者が353,268名、うちダバオ市の60歳以上の高齢者は93,468名とされている。