【News】デング熱の感染事例が半減、その理由とは?

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、今まで流行していた病気の感染が抑えられている事例も確認されている。日本でも、インフルエンザの2020年度の感染者数が例年の千分の一にまで減少している。そしてダバオでも、「デング熱」の感染者数に大きな変化が見られたという。

保健省ダバオ支部によると、ダバオ地方のデング熱の感染は前年と比べ50%以上減少したという。2021年1~4月のデータによれば、ダバオ地方の感染者数は469件に留まり、これは2020年の同時期の感染者数974件と比べてほぼ半減していることが分かる。都市毎に見ていくと(※どれも1~4月のデータで、左記の数字は2020年、右記の数字は2021年のもの)、ダバオ市では487件(2020年)から372件(2021年)、ダバオデル・ノーテ州では151件から14件、ダバオオリエンタル州では9件から4件、ダバオデオロ州が157件から37件、ダバオデルサル州が45件から8件、ダバオオキシデンタル州は125件から34件となっている。どの州でも感染者が減っていることが分かる。

今回の結果について、保健省ダバオ支部でデング熱予防プログラムを担当しているAntonietta Ebol氏は、新型コロナウイルスの感染対策として取られている隔離措置が影響していると語った。Ebol氏は、「家で過ごす時間が増えたので、家の辺りを掃除する時間が増えたことが要因でしょう」と語ると、このことで蚊が血を吸う場所が減ったのではないかと分析した。

さらに、Ebol氏は、コロナ禍ではあるものの、特にバランガイ内でのデング熱対策の活動は続けていくと語った。その内容として、デング熱に関する情報発信や蚊遣りをおこなうという。また、デング熱の感染拡大を抑えた4Sのキャンペーン活動もおこなっていきたいと語った。4Sとは「蚊が血を吸う場所を探して潰す(searching and destroying mosquito breeding places)、自己防衛(長袖長ズボンの着用、蚊取り線香を炊くなど)を確実におこなう(securing self-protection measures)、早めの相談を求める(seeking early consultation)、ホットスポットになっている場所に蚊遣りをおこなう手助けをする(supporting fogging and spraying in hotspot areas)の4つを意味する。

コロナ禍で今まで流行っていた感染症への対策が明らかになるケースもあるようだ。今回の学びを活かし、これから継続してデング熱の感染を未然防止していければと思う。