【コラム】初めてダバオでジープに乗った日のこと(前半)

タクシーに乗ると、すぐに彼女たちは、間もなく介護実習で日本に行くと明るい声で話してくれた。日本での実習をとても楽しみにしていたようで、日本のお友達をたくさん作りたいと言っていた。当時(今でもかもしれないが)、日本での外国人実習生の扱いについては、劣悪な労働環境で奴隷のような扱いで酷使することなどが社会問題となっていた。彼女たちの受け入れ先がそのようなところではないことを心から願い、日本での介護実習が楽しく、実り多いものであることを祈らずにはいられなかった。

ところで、手持ちのペソが少なくなっているのに気づいた私は、途中で両替がしたいがどこかいいところはないかと彼女たちに聞いた。二人はほぼ同時に納得したように「マルコポーロ」と口にした。到着したのはアルデビンコ・ショッピング・センターであった。それは、今は営業停止してしまったマルコポーロホテルの近くにあって100軒以上の土産店や両替所などが集まったダバオで最も古いショッピングセンターであった。今でも両替のレートが良いことで有名な場所である。

アルデビンコ ショッピングセンター

アルデビンコ・ショッピング・センターで両替をした後、待たせていたタクシーに乗ると、それほど時間がかからないでクロコダイル・パークに到着した。クロコダイル・パークは想像していた通りの施設で何ら新規性のないものであったが、女子学生たちの素晴らしいホスピタリティーのおかげで結構楽しく過ごすことができた。そこにはクロコダイル以外の動物もいたが、彼女たちが最も興味を持ったのが白いニシキヘビとの記念写真のコーナーだった。

クロコダイルパーク