サマル島アイランドガーデン市(Igacos)のウイ市長は、島の主要産業である観光産業が新型コロナウィルスのパンデミックによる脅威が続いているため、移動制限が実施されており、業界は苦境に立たされているとして、内務自治省(DILG)に移動制限の緩和を要請した。内務自治省(DILG)ダバオ支部長は地元のラジオ番組に出演し、アイランドガーデン市(Igacos)の要請は確かに受け取っているとし、既に新型コロナウィルス省庁間タスクフォース(IATF-EID)に要請の件を伝えており、今は同機関からの返答を待っている状態だと語った。
また、今の島内経済の現状を鑑みると、島民に雇用機会を提供するために観光施設を再開させる必要性は理解できると述べ、新型コロナウィルスの基本的な感染対策及び新規感染者数を抑える措置は必要だとしながらも移動制限の緩和には前向きな姿勢を示した。サマル島アイランドガーデン市(Igacos)が属するダバオデルノーテ州は2020年12月1日以降、中レベルの一般コミュニティ隔離(GCQ)に指定されている。この措置は2021年2月28日までとなっており、3月以降についてはまだ決定されていない。
同島の観光産業は2020年7月1日に人数制限付きではあるが一度再開したものの新型コロナウィルス感染者がその後増加するに伴い、また島が属する州が12月から一般コミュニティ隔離(GCQ)と規制が強化されたことにより、再開することができていない。ミンダナオ観光評議会の会長は、サマル島のリゾート所有者らは、観光産業を復活させるために島のリゾートを閉鎖する命令を解除するよう地方自治体に訴えていると述べている。また同氏は、閉鎖が長引いたため、島内で働く多くの労働者が失業していると懸念を表した。
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