ダバオ市は現在、5つの都市と「姉妹都市」の提携をしている。そして、コロナ禍で苦しい今だからこそ、その絆がお互いを助け合うことにつながっているという。今回は、ダバオ市の「姉妹都市提携」についてお伝えしたい。
コロナ禍に入ってから、ダバオ市は中華人民共和国の2つの姉妹都市から物的支援を受けている。晋江(しんこう)市および南寧(なんねい)市がダバオ市の姉妹都市にあたり、この2都市はこれまでに多くの医療品を寄付している。
ダバオ市投資促進センター(DCIPC)所長のApril Marie Dayap氏によると、2020年10月末に南寧市からマスク8,000個、晋江市やその関係団体から医療品のセット1,162個が寄付されている。これに加え、これらの市に所属する企業などから、その他多くの医療品が寄付されている。Dayap氏は、これらの寄付されたものは市内19の医療施設や救急施設に配布されたと語った。さらに、ダバオ市も、寄付された機器を同地方内7つの医療施設や救急施設に配ったことを明らかにしている。これらの寄付が行き渡り、ダバオ地方内のCovid-19初期対応にかなり役立ったとDayap氏は語っている。
姉妹都市提携は、2都市間が様々な点で協力していこうとするものだ。これまでにもダバオ市は、貿易や商業の面でも協力関係を築いている。例えば、2020年9月15日にオンラインで開催された、福建省とASEAN各所の友好都市会議では、Covid-19対応で協力を結ぶことだけでなく、ビジネスや産業面での協力をより強いものにすることや、文化や観光面でも協力関係を広げようという話も出ている。さらに、2020年11月27~30日のChina-ASEAN EXPO2020期間中には、開催地の南寧市からブースを開くスペースが無料で提供され、ダバオ市は地場の商品をお披露目することができた。
2020年現在、ダバオ市は5つの都市と姉妹都市の提携をしている。Dayap氏は、今後ダバオ市と姉妹都市提携を結ぶ意思がある他の都市も探し、今後も貿易を促進していきたいと語っている。