12月7日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、ダバオ国際空港に到着した乗客が偽のPCR検査陰性証明書を提出したとして逮捕された件に関して、地元のラジオ番組に出演した際にコメントを述べ、 ダバオ国際空港に到着した全ての乗客は鼻腔検査を受ける必要があるため、偽のPCR陰性証明書を提出することは無意味であると強調した。
またサラ・ドゥテルテ市長は、偽のPCR検査結果を提出する乗客は空港から一歩も外に出さないし、こういう迷惑な乗客は問題や混乱を招くし、新型コロナウィルスを感染拡大させる原因になるとして、見つけ次第、逮捕起訴を行い、市として厳しい態度で対応することを強調した。
ダバオ市観光局によると、今回逮捕された乗客は、12月8日(火)、セブパシフィック航空マニラ発のダバオ行きに登場した女性で、12月5日(土)にマニラ首都圏のマンダルヨン市内でPCR検査を受けて陰性だとされた証明書を持参していたが、オンラインで照会したところ、別人の名前であり、逮捕された女性のものでなかったという。
同局によると、ダバオ国際空港に到着した乗客で偽のPCR検査陰性証明書を提出して逮捕された事例はこれで3例目になるという。今回逮捕された乗客は空港で鼻腔検査を受け、その後警察署へ連行されたが、同局は市が無料で乗客に対してPCR検査を実施していることをより周知させる必要があると述べている。
また、偽のPCR検査を提出しても、仮に陽性の場合、その乗客の家族や周囲の人々に新型コロナウィルスを感染拡大させることになるため、検査の意味を考えて理解して欲しいと市民に訴えている。ダバオ国際空港に到着した乗客は出発の72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書を提出する必要があり、証明書を持参していない乗客はダバオ国際空港に到着した際に検疫で検査を受けることになっているが、結果が判明するまで最大48時間待機しなければならない。