12月7日(月)、ダバオ市は、社会福祉開発局(CSWDO)が市内約3万世帯の少数民族らの家族にクリスマスギフトセットを支給し始めたことを公表した。ギフトセットは、12月3日からバランガイ(行政の最小単位)マラボッグで支給が開始され、市内全ての対象地区で16日まで継続されるということだ。
クリスマスギフトセットの支給は、市内の山間部などのエリアも巡回するため、社会福祉開発局の職員のみならず、地域のバランガイキャプテン及び兵士らによって実施されるという。また、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、密にならないようにソーシャルディスタンス等を守りながら支給されるということである。
社会福祉開発局の担当者によると、例年であれば、少数民族らは市が準備するギフトセットを受け取りに市役所に来訪することが可能であるが、今年は新型コロナウィルスの影響で移動が制限されているため、少数民族らと一緒にクリスマスを祝うために彼らの居住地区へ出向くことにしたという。
また、今回配布されるクリスマスギフトセットは、少数民族の政治思想や支持政党に関わらず対象者全員が受け取ることが出来るとも述べ、現場のソーシャルワーカー配布を管理することで、ギフトが政治的な利用をされないようにバランガイキャプテンと共に調整しているということである。
ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、市内全てのクリスマス関連活動は禁止すると発表しているが、貧困層や疎外された地区に住む少数民族らへの食料品やギフト券などのクリスマスギフトセットの支給は例年通り実施すると発表していた。