フィリピン保健省ダバオ支部によると、11月8日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は4,476名であることが発表された。うち190名が死亡し、2,929名は既に回復したという。この週末は、新たに新規感染者数が199名確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は1,885名となっている。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は6,487名で、うち230名が死亡し、4,372名が既に回復したと発表されている。
3月のパンデミック発言以降、市内の新型コロナウィルス感染状況は厳しい隔離措置と移動制限によって一旦は落ち着きを見せた。しかし9月及び10月に入ってから相次いで規制の緩和を実施した結果、10月に入ってから1日の新規感染者数が徐々に増加、マニラ首都圏、セブ近郊が落ち着きを見せる中、ダバオ市は国内でトップ5に名を連ねる常連となっている。
ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、増加の一途を辿る市内の感染拡大状況と受け入れ病院の病床不足を鑑みて、10月に相次いで市長令を発令し規制の再強化に乗り出している。夜7時以降から翌朝5時までの外出禁止令、24時間のアルコール類提供販売禁止令、大人数での集会禁止等、これらの再規制は12月末まで実施される予定である。
また、ダバオ市では新型コロナ追跡システム(Safe Davao QR)の導入を決定し、全ての市民、訪問者や観光客、さらに民間企業や個人事業主にシステムのインストールを義務化した。システムの運用は、当初11月7日から開始を予定していたが、市の公式発表と同時にアクセスが集中しシステムダウンを起こしたため、現在は全面実施が11月23日に延期されている。