【News】コロナ禍における観光、感染拡大対策などはどのようになっているのか?

サマル島

ダバオオリエンタル州の州庁によると、「予約なしでは入れない」方針が取られているため、特に週末は、観光客の入場を制限しているという。コロナ禍において人の動きが見られるようになり、フィリピン国内の観光も徐々に再開してきているが、観光においても感染拡大防止策をきちんと取るための動きが見られる。

ダバオオリエンタル州知事のネルソン・ダヤンヒラン氏は、10月5日月曜日に行政命令を出した。この行政命令によると、徒歩で来訪する観光客は、その観光地に宿泊することができないという。また、宿泊する人は、許可された宿泊場所の確認済みの予約を提出しなければならない。観光省に認められた施設のリストは、すべての越境ポイントに置いてあるそうだ。さらに、この行政命令では、各役所に対して観光施設やリゾートがこの命令を守っているか確認するために、ランダムで調査を行うことも課している。

行政命令以外にも、コロナ禍において変わった点が多く見られる。まず、宿泊施設では、予約や支払いをすべてオンラインで行うように呼びかけている。また、観光客は、各施設を来訪する時に、体温チェックを受ける必要がある。さらに、それぞれの目的地に行くバスなどの交通手段を使う前に、携帯アプリなどを通して自身の健康状態を申告する必要もある。発熱やインフルエンザのような症状が見られる場合は入ることができず、その場から近くの病院や各バランガイにあるHealth Emergency Response Teamに問い合わせることになる。さらに、5人以上のグループで予約し、特にバイクなどで旅行をする場合、目的地の事前予約の確認も求められる。この予約は、目的地の州のすべての越境ポイントで確認される。

ダバオ地方でも、隔離措置が一般コミュニティ防疫(MGCQ)に緩和された7月初旬から観光が徐々に再開されてきている。観光業に携わる人たちにとっても人手が戻ってくることはありがたいことではあるが、感染拡大対策をしっかりと行なって観光を楽しんでほしいと思う。