貿易産業省(DTI)ダバオ支部は、新型コロナウィルス感染拡大の影響でダバオ地方の多くの中小零細企業が営業停止、あるいは倒産する中、移動制限の影響を受けることのないオンラインでの販売を中心とするビジネスでの起業や個人事業主の登録が増加していることを公表した。
同省の担当者によると、都市封鎖中のダバオにおいては、今年1月から4月までにオンラインで販売を行うための登録、新規の申請件数はわずか34件であったのに対して、今年5月から7月の2か月間で、新たに4,611件の個人事業主や中小零細企業からオンライン販売の事業許可申請を受け付けたということである。
また、ダバオ地方で都市封鎖が決定されて以降、行政が人々の物理的な移動を強制的に制限したこと、店舗での営業販売にも禁止命令を発令したことが影響してオフラインを諦め、物理的な移動制限や営業販売に規制が少ないオンラインでの営業継続に切り替えた結果だと付け加えた。
オンライン販売に関しては、手軽に始めることができることから、都市封鎖中に販売者及び利用者が急増しており、管轄する貿易産業省、地方行政、税務署などの行政機関は、販売者に事業登録、許可を得るよう、また利用者には許可を得ていない販売者を利用しないよう呼び掛けを行っている。