イスラム教徒にとって重要な年中行事であるEid’L Fit’r。ダバオ市では毎年、多くのイスラム教徒が一堂に集い集団祈祷を行う。しかし新型コロナウィルス(Covid-19) が猛威を振るう2020年は、例年とは異なった形になりそうだ。
恒例の集団祈祷は5月24日(日)に予定されていたが、現在ダバオ市が施行している一般的なコミュニティ防疫の下では、宗教集会は継続的に禁止されているため中止となった。
ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、5月21日のラジオインタビューで、集会の中止については、新興感染症に関するタスクフォースによって設定されたオムニバスガイドラインに準拠していると述べた。しかし、やむを得ない場合に行われる宗教集会は、いかなる場合であっても10人を超えてはならないとしている。 また、9人以下が集まる場合であっても、マスクの着用やソーシャルディスタンスの順守など、最低限の健康と安全のを守る措置を講じる必要がある、と注意を呼び掛けた。
また、Eid’l Fit’rにあたり、大統領通信運営局の協力のもと、日曜日の午前7時から午前8時まで、ダバオの全地域において、Eid’l Fit’rの祈りとKhutbah(イスラム教の伝統において最も正式なものと位置づけられる公説教)の放送が行われる予定となっている。
ダバオニュースの裏側へ!