ダバオ地方警察署(Police Regional Office 以下PROダバオ)は、増加するサマル島での観光客に対応するため、観光警察の創設に注力している。
サマル島は約10万人が暮らす、琵琶湖の約半分の大きさの島だ。ダバオ市から船で10分ほどの距離であることから、近年はリゾートの開発が進み、観光客が年々増加している。正式な地名は「アイランド・ガーデン・シティ・オブ・サマル」だ。
PROダバオのFilmore Escobal氏は、サマル島の自治体が警察署の追加を要請したと説明し、PROダバオは人員配備計画を進めているという。同氏は、計画はすでに整っており、年内までに観光警察を発足させることが目標だとした。観光警察は、国家警察委員会(National Police Commission 通称Napolcom)の承認を経て正式に発足される。訓練は観光省の協力を得て行われる予定で、観光客の安全を確保することに特化した30名規模の部隊になるという。
サマル島では過去、テロリストグループがカナダ人観光客を人質に取り、身代金を要求し最後には人質を殺害してしまった事件があった。サマル島の治安は現在安定しているが、国際的なリゾートとして成長するため、治安への万全の体制は欠かすことができないだろう。
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