フィリピン統計局( Philippine Statistics Authorit 以下PSA)は、国内の犯罪統計の分類とデータを統一するため、フィリピン標準犯罪統計(Philippine Standard Classification of Crime for Statistical Purposes 以下PSCCS)を導入した。9月25日、ダバオ市内のMarco Poloホテルで開催されたPSCCS全国普及フォーラムでは、犯罪に関する共通のデータがあることで、フィリピン全土で共通の犯罪分析が可能になると説明がされた。
PSCCSは、犯罪をカテゴリ別に分け、その類似性を確認することができる統計方法だ。犯罪の分類は、国連統計委員会(UNSC)の分類に従い、犯罪統計の一貫性と、他国との比較可能性を高めている。犯罪の抑制に成功した他国の事例と統計を参照することによって、より効率的で確度の高い犯罪対策が実施できるとのことだ。PSA理事会は2019年1月に採択された理事会決議「2018年度PSCCSの承認(Approving and Adopting the 2018 Philippine Standard Classification of Crime for Statistical Purposes)」に基づき、PSCCSの導入を承認した。
ダバオ市はフィリピン国内で最も安全な都市と称されることも多い。安全への道のりは血で塗られることもあったが、今後は統計をはじめとした現代的な犯罪対策を用い、ダバオ市の安全な都市づくりを進めるとともに、フィリピン全土に効率的な犯罪対策が広まることを願いたい。