ダバオ市選挙委員会( Commission on Elections 以下Comelec)は、2019年に行われた過去二回の選挙で、約8万7千人分の投票が無効票になっていたことを公表した。
Comelecの広報担当Krisna Samantha Caballero氏は、9月16日のインタビューで、2019年に行われた国政選挙と地方選挙で、投票に必要な、有権者のシステムへの登録が失効していたため、一部の投票が無効票になったと説明した。同氏は有権者のシステムへの再登録を行うため、該当する住民に対し、再登録の申請に向かうよう促している。無効票が発覚したのはダバオ市の第一地区で、約39万人の有権者が登録されている。一部の住民はすでに再登録を済ませているそうだ。
現在の選挙システムでは、 有権者の無登録が、選挙期間中の投票場で判明することが問題となっている。無登録だとわかってから選挙期間中に再登録を行い、投票することは現状では不可能だ。
9月30日までは、投票が無効化された有権者の名前を、バランガイ(最小行政区)のホールで確認することができる。選挙という最も重要な局面でこうしたミスが発覚するのは残念でならないが、反省を踏まえ、公平な政治が行われるよう、一歩前進する姿を期待するしかないだろう。