ダバオ市議会議員Disodado Mahipus, Jr.氏は、ダバオ川の保全、管理の観点からダバオ川管理保護協議会( Davao River Management and Conservation Council)の設立を提案すると市議会で発表した。
市議会議員Pilar Braga氏は同議会で、公共事業道路省(Department of Public Works and Highways:以下DPWH)の排水・堤防建設プロジェクトに対して懸念を表明した。このプロジェクトでは大規模な樹木伐採が報告されており、環境保全を重要な課題とするダバオ市の方針と相反するものであった。
Mahipus氏は、8月に行ったスピーチにて、プロジェクトは、土地の所有者と環境天然資源局(DENR)から許可を得ていたが、ダバオ市との適切な協議を行うことができていなかったと述べた。
また、協議会の設立によって、既存のダバオ川保全機関(1999年、行政命令によって設立)の働きをサポートすることができるだろうとしている。ダバオ市は環境への配慮と市の拡大を両立させる方針を発表しており、ダバオ川の環境保全を最優先に行動する組織は、市の方針として欠かすことができないものといえる。
市議会はDPWHのプロジェクトを停止させる権限を持たず、環境にダメージを与えることとなってしまった。この苦い経験から環境にかかわる公共事業に対しより注意を払い、協議会の設立を含めた対応策を進める必要がある。